罰則

By | 2015年7月27日

自転車で事故に遭うはずがない、と思っていませんか?

 

普段、通勤や通学、ちょっとした買い物やお出かけのさい、自転車を愛用しているという人はどれくらいいるでしょうか?

 

いわゆるママチャリから、タイヤの大きさが20インチ、16インチ程度で取り回しやすい小径車、スポーツタイプのロードバイクにマウンテンバイク、シクロクロスなど、自転車の世界にはさまざまな商品があります。

 

移動手段としてもスポーツとしても楽しむことができる自転車は、動力が人間の脚力であること、購入するときに自動車のように取得税や重量税がかからないこと、通勤や通学に利用するとお金をかけずに痩せることができ、健康的になれることなどから、大きな人気を博しています。

 

実際、ほとんどの方は、普段自転車を使わないとしても自転車に乗ることができますよね。

 

しかし、実はいま、自転車で交通事故に遭ったり、そして事故を起こしたりするケースがとても増えているのです。

 

それに伴って、自転車に対する罰則も強まってきています。法律違反は、「知らなかった」では済まされないとても大きなミスですし、重大事故にもつながりかねないものですから、この機会に自転車関係の罰則を知っておきましょう。

 

急増する自転車人口と自転車事故

 

震災の影響で公共交通機関が利用できなくなったころから、一気に自転車人口が急増している、なんてニュースを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

 

同時に増えているのが、自転車事故の件数です。警察庁が調べたデータによると、平成25年にはなんと年間12万件もの自転車事故が起こっているのです。

 

自転車事故は、決して他人事ではありません。自転車の種類にもよりますが、例えばスポーツタイプの自転車は、平地で時速30キロ、40キロという速度を出すことができます。長い坂道を下ればシティサイクルでもかなりのスピードが出ます。

 

その一方で、自転車に使われているブレーキは、自動車やバイクのものと比べて制動力に劣るところがあるので、止まりきれずにぶつかってしまう。確認をしておらずぶつかってしまいやすいのです。

 

時速30キロで人にぶつかったら、人間の体はただではすみません。自転車に乗っているあなたも、また被害にあった相手も大けがをする可能性が高いのです。

 

警視庁のデータによると、自転車と人が衝突する事故は2600件ほどで、11万件以上は車やバイク、自転車同士での事故が占めています。特に多いのが、出会い頭の事故です。

 

正面衝突はもとより、曲がり角から飛び出したときに、お互い衝突してしまう。自転車に乗っているとき、日常的にヘルメットやプロテクターなど完全防備をしている人はまだ少数派ですから、非常に大きな人身事故になりやすいのが自転車事故の特徴です。

 

残念なことに、自転車に関する法律や罰則に関してはまだまだ意識が浸透していないのが現状です。安全運転を心がけるためにも、次は罰則について説明していきます。

 

自転車走行をしていて受ける罰則一覧

 

自転車は「軽車両」

 

自転車に関連する法律は、自動車やバイクと同じく「道路交通法」となっています。道路交通法条では、一般的な自転車はすべて「軽車両」と定義されています。

 

つまり、自転車はあくまでも車と同じようなものであって、歩行者とは明確に区別されているのです。軽車両なので当然道路交通法を順守しなければなりませんし、車での違反と同じように罰則が用意されています。

 

自転車事故の増加によって、取り締まりもより厳しくなっている

 

実は、自転車利用人口の増加や、自転車事故の増加によって悲惨な事故がたくさん起きるようになってしまったことから、自転車に対する取り締まりは厳しくなってきています。

 

例えば、自転車は車道の路側帯は左右どちらを通行しても良かったのが、2013年には右側路側帯の完全通行禁止になりました。左側通行をする自動車やバイク、自転車と対向するように進行してはならないわけです。

 

同様に、2015年からは「安全運転講習義務」が適用されます。詳しくは後で説明しますが、一定の悪質な行為を繰り返すと、自動車で切符を切られたときのように安全講習を受けなければならないというものです。

 

法律になっていない細かな違反に関しても、各都道府県の意識が高まってきていて、個別に罰則や禁止行為や罰金のを規程してきています。

 

代表的な罰則とその行為

 

・飲酒運転

 

自動車と同じく、5年以下の懲役か、100万円以下の罰金刑です。

 

・2人乗りや並走

 

小さな子供を乗せるなど一部例外を除き、2人乗りは禁止されています。

2万円以下の罰金か、科料(1000円以上1万円未満の罰金)です。

 

・傘さし運転やスマホを扱いながらの運転

 

不注意から事故に繋がりやすく、とても悪質だとされています。雨の日は合羽を使い、スマホや携帯は自転車を止めて使いましょう。

3ヶ月以下の懲役か、5万円以下の罰金刑です。

 

・夜走るさい、ライトをつけない

 

自動車から見えないので非常に危険です。無灯火の場合5万円以下の罰金となります。

 

・一時停止の場所でとまらない

 

一時停止の標識や道路標示があるところでは必ず一旦停止しましょう。

3ヶ月以下の懲役か、5万円以下の罰金刑です。

 

・信号無視

 

軽車両なので、立派な法律違反です。

3ヶ月以下の懲役か、5万円以下の罰金刑となります。

 

・歩道でスピードを出したり、歩行者の通行を邪魔したりする

 

歩道でスピードを出すと簡単に人身事故につながります。3ヶ月以下の懲役か、5万円以下の罰金刑です。

 

・意味もなく、または歩行者をどかすために自転車のベルを鳴らす

 

自転車のベルは、自動車のクラクションと同じく緊急時にしか使ってはならないものです。

通行人をどかすために鳴らすのは、ベルの役割でないので2万円以下の罰金か、科料です。

 

・自転車の整備不良

 

ライト、ベル、ブレーキはどのような自転車にも必須のアイテムです。ノーブレーキピストが問題になったように、特にブレーキが付いていない自転車はそれだけで違法状態になってしまうので気を付けましょう。

 

ブレーキ等の整備不良がある場合、5万円以下の罰金刑に処されます。

 

悪質な自転車の運転者への安全講習の義務化

 

以下に紹介する14種類の行為を、3年以内に2度以上警察から指導された場合、3ヶ月以内に3時間の安全講習を受けなければなりません。

 

なお、安全講習を受けなかった場合、5万円以下の罰金がかせられます。

 

・信号無視をする

・通行禁止の標識を無視した

・歩行者専用道路で徐行しない

・通行区分を守らない

・路側帯の歩行者妨害

・遮断機が下りた踏切を無理やり渡る

・交差点で優先する他の車両の邪魔をする

・交差点での右折車優先を守らない

・環状交差点での安全進行義務違反

・一時停止しない

・歩道で歩行者の邪魔をする

・ブレーキのない自転車を使っている

・飲酒運転

・スマホを扱いながらの運転などの安全運転義務違反